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2016年2月26日 (金)

ロードバイクの価格は何で決まる? その2 アルミフレーム

ロードバイクの価格を決める要因はザックリ言って次の三つです。

1. フレーム

2. 装着部品

3. ブランド

前回はひとつめの「フレーム」のうち「カーボンフレーム」を説明しました。
今回は「アルミフレーム」について説明します。

今回も当店主力のジャイアントを例に話を進めます。
ジャイアントの現行ラインナップでは、アルミには三つのグレードがあります。

Tech_aluxx_icon_slr
ALUXX SLR(最上位グレード)

Tech_aluxx_icon_sl
ALUXX SL(セカンドグレード)

Tech_aluxx_icon
ALUXX(サードグレード)

これまた非常に大雑把な言い方になるのですが、グレードが高くなると硬くなり、成形性に優れます。
硬くなると薄くできるので軽くなります。
成形性に優れていれば、剛性が必要な部位の径を大きくしたり、変形させたり、肉厚を多くすることができます。
反対に力がかからないところは径を細くしたり、肉厚を少なくできます。
乗り心地を向上させようと思えば、特定の場所をしならせるような断面にもできます。
かつて「アルミは硬い」と言われていましたが、いまはそんなことはありません。

実際のモデルで見てみます。

Tcr_slr_2
TCR SLR 2は、ALUXX SLRグレードのアルミを使い、コンポーネントはクランク、ブレーキまで105で価格は180,000円(税抜)です。
ヘッドは大径の「OVERDRIVE 2」(上側1-1/4インチ、下側1-1/2インチ)を採用しています。

Tcr_1
TCR 1は、ALUXX SLグレードのアルミを使い、ヘッドは「OVERDRIVE」(上側1-1/8インチ、下側1-1/4インチ)です。
メインコンポーネントは105ですが、クランク、ブレーキはシマノ製ですが105ではありません。
シートポストもTCR SLR 2とは仕様が異なり、その他細かい部品の違いもあります。
価格は140,000円(税抜)です。
価格差4万円は、アルミグレード、ヘッド構造、装着部品の違いによるものと見ることができます。
装着部品については次回以降詳しく説明します。

ALUXXグレードのアルミについてはDEFYシリーズで説明します。

Defy_2
DEFY 2は、ALUXX SLグレードのアルミを使い、メインコンポーネントはティアグラで価格は12,5000円(税抜)です。
シートポストは「D」字型断面のカーボン製で乗り心地に優れる「D-FUSE」が使われています。

Defy_3
DEFY 3は、ALUXXグレードのアルミを使い、メインコンポーネントはソラで価格は100,000円(税抜)。
シートポストは円断面のアルミ製です。

価格差2万5千円は、アルミグレード、メインコンポーネント、その他細かい部品の違いによるものと見ることができます。
しかし、ここまではあくまでスペック上の差であって、写真で見るとわかりにくいのですが、フレームのチューブ形状は結構な違いがあります。
ALUXXに比べ、ALUXX SLは手の込んだ成型がなされており、いかにも「必要なところに必要な径や断面、肉厚が与えられている」だろうことがうかがえます。
装着されているティアグラは、現行のシマノラインナップではもっとも新しいコンポーネントです。
これらを考えると価格以上の差がそこにあると考えています。
そのため当店では、ALUXX SLを使用するDEFY 2、TCR 1以上のロードバイクをおすすめしています。

前回同様、突っ込みどころ多数だとは思いますが、そこはスルーでお願いします。

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