【コレクション】前輪小径ファニーバイク フレーム紹介
現在展示中の前輪小径ファニーバイク。
各部紹介の1回目はフレームです。
フレームとフォークはケルビム製です。
この自転車をつくった1980年代後半は、「ロードバイク」ではなく、まだ「ロードレーサー」と呼ばれていました。
このころ、ロードレーサーの完成車販売は少なく、フレームと部品を選んで組み付ける方式が主流でした。
そのため、フレームビルダーさんたちは、オーダーだけではなく、フレーム単体販売用のいわゆる「つるし」のフレームをつくって販売していました。
ファニーバイクが流行したとき、ケルビムさんからはファニーバイクフレームの「つるし」販売があり、それを購入してこの自転車をつくりました。
ダウンチューブに「HOSONUMA」と入っているのは、当時強かったベルナール・イノーが自分の名前を冠した自転車に乗っていたのに憧れてのことです。
塗装前の生地フレームで仕入れてもらい、自転車屋さんから塗装に出してもらい、自分でレタリングシールを貼りました。
フォークがメッキ仕上げなのは、おそらく自分で選んだのだと思います。
ラグレスフレームが当時のケルビムさんの特徴でした。
トップチューブ下のゼッケンダボは「ナンチャッテ」仕様です。
選手ではありませんでしたし、レースに出るフレームでもありませんでしたから。
ゼッケンダボは、ケルビム純正ではなく、塗装前に自転車屋さんが付き合いのあるビルダーさんに頼んでつけてもらったのだと思います。
ハンガー部分もラグレスです。
このころのケルビムさんは創業者で先代の今野仁さんの時代でした。
このフレームは「つるし」で安価だったので、お弟子さんの作だとは思いますが。
フレーム価格は忘れました。
シートステイはエアロ断面チューブを使っています。
このフレームをケルビム現チーフビルダーの今野真一さんに見ていただいたことがあり、そのときの話によれば、このシートピン処理はわずかな期間のみ採用されていたとのことでした。
今野さんにこのフレームを見ていただいたときのことが掲載された雑誌バックナンバーも展示中です。
ポンプペグもケルビム純正ではなく、あとからつけたものだと思います。
右シートステイには「チェーンレスト」(チェーンフック)もついています。
これもケルビム純正ではなく、あとからつけたものだと思います。
実用性が低いフレームでしたが、ポンプペグやチェーンレストといった実用装備をつけているところは、当時オーダーフレームに憧れていた自分の好みを反映したのだと思います。
※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。
※当店ではケルビムさんの取り扱いはありません。
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