【インプレッション】ジャイアント 新型 TCR ADVANCED SL 1
先日のジャイアント新型TCR販売店向け試乗会で乗ってきた2台目です。
ジャイアント 新型 TCR ADVANCED SL 1
価格:1,045,000円(税込)
※ペダル、サイクルコンピューターは付属しません。
試乗サイズ:740(M)mm(参考適応身長:170〜185cm)
フレームとフォークは前回レポートしたTCR ADVANCED SL 0と同じです。
「ADVANCED SL」と呼ばれる上位グレードのカーボンを使用しています。
こちらのサイズはMで、個人的に乗りなれたサイズです。
コンポーネントはアルテグラDi2 12速でジャイアントのパワーメーター「POWER PRO」がついています。
ホイールはジャイアントの最新型でカーボンスポークを採用したSLR 0 40 フックレスカーボン。
ハンドルとステムはカーボン製。
ジャイアント製サドルのレールもカーボン製です。
現在の相場で見るとアルテグラDi2で100万超えもめずらしくはなくなりました。
全体のスペックを見れば割安とも言えますが、やはり高いというのが正直な気持ちです。
重量はXSサイズのペダル、付属品なしのカタログ値で6.7kg。
ディスクブレーキのアルテグラグレードでこの重量は十分以上に軽いと言えます。
フレームの寄りです。
ヘッドチューブの中ほどがえぐれているところに目が行きました。
これもエアロでしょうか。
どこまで効果があるかは「?」ですが。
「AIRWAY ECO COMPOSITE」というボトルケージが1つ付属するようです。
何かエコ素材でつくられているんですかね(聞きそびれました)。
ハンドルとステムは最高峰グレードの「0」と同じ製品を標準装備しています。
フレームとフォークも「0」と同じ。
ヘッド規格は「オーバードライブエアロ」でベアリング径は上下とも1-1/2インチ、コラムの上側がD型断面になっていて、そこにブレーキケーブルを通して、コラム途中から内蔵する構造です。
専用ステムのみ使用可能とのことです。
シートステイ接続部の寄りです。
このへんも「0」と同じです。
エンデュランス系の「DEFY」などに使われている「D-FUSE」シートポストに似た断面になっていることがわかるかと思います。
サドルを思いっきり下へ押すとしなりました。
ただし、乗り心地が良くなっているのは、おもにBB周りとフォークから感じられました(個人の印象ですが)。
ジャイアントのパワーメーター「POWER PRO」と左チェーンステイのクリアランスは十分です。
アルテグラDi2は、デュラエースDi2の直後に乗ると、さすがに全体的に穏やかな感じがしました。
コンポーネントのグレード差をキッチリ性能差にしているところは、さすがシマノです。
しかし、こんなふうに比べなければ、必要十分以上と言えます。
Mサイズに装着されているフレアハンドルは、ブラケット部分の幅が390mm、エンド部分が420mm(ともに芯-芯)でした。
個人的にいつも400mmまたは380mmを使っているので、このハンドルサイズは違和感がなかったです。
下ハンドル部分は、いつもより広がるので、エアロ的には「?」ですが、安定性は増します。
トレンドにも乗っかれますし、アリな気がしました。
このモデルに標準装備されているジャイアント SLR 0 40 フックレスカーボンホイールは、それほど注目されていない気がしますが、個人的には気になっていました。
これまでカーボンスポークはCADEXでしたが、この最新型はジャイアント印でついにカーボンスポークを採用しています。
CADEXはハブとスポーク一体型の最高峰モデルMAX 40を出したので、ジャイアントにカーボンスポークが降りてきたということでしょうかね。
上の写真はフロントハブ。
ディスクローター側のフランジは大きめです。
こちらはリアハブ。
ディスクローター側のフランジ形状はちょっと角ばった感じです。
リアハブのフリー側はこんな感じです。
リム高は40mm、リム内幅は22.4mm。
数字のスペックはCADEX MAX 40と同じです。
横風の影響についてはわかりませんでした。
CADEX MAX 40の直後に乗ると、踏み込んだときに一瞬の間が感じられたというのが正直な印象です。
しかし、それはCADEX MAX 40の反応が良すぎるためです。
こちらのSLR 0 40にある程度乗れば、カーボンスポークの剛性の高さによりホイール全体がヨレずに回って進んでくれることがわかりました。
十分速いホイールです。
そのぶん乗り心地は硬めと感じました。
これで価格は286,000円(税込、前後)、重量は1,339g(カタログ値、前後)。
いまの相場からすれば、価格もまぁまぁと言えるのではないでしょうか。
タイヤはCADEXの新型RACE GC チューブレス 28Cで「0」と同じです。
やはり高剛性ホイールには、フックレス28Cの組み合わせがデフォルトになってきていますね。
このホイールも硬めですが、乗り心地が確保されていたのは、このタイヤと低めの空気圧(4.0barで試乗)のおかげだと思いました。
と言うわけで、新型TCR ADVANCED SLのセカンドモデル「1」は、十分以上に素晴らしい自転車です。
「デュラエース」や「CADEX」という名前にこだわらなければ、楽しく快適に乗れ、その気になれば速く走らせられます。
ただし、100万オーバーの価格が……というのが個人的な正直な印象です。
いまのところ新型TCRシリーズは、このTCR ADVANCED SL 1を含め、全モデル、全サイズ、全カラーがご注文可能です(2024年3月24日現在)。
ご注文お待ちしています。
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