CADEXからついにハブとスポークが一体化したホイールが登場しました。
この新製品は注目されているので、すでにいろいろなところで紹介されています。
ここでは、「ハブとスポークが一体化」の部分を中心に思うところを書いてみたいと思います。
CADEX Max 40 Disc Tubeless
フロント 価格:220,000円(税込)
リア 価格:275,000円(税込)
ペア重量:1,249g(シマノフリーハブ仕様のカタログ値)
くどいようですが、このホイールの特徴は、ハブとスポークが一体化しているところです。
ハブにスポークを引っ掛ける機構がないため、軽量化でき、剛性も高まります。
ただし、スポークを破損した場合、ハブからスポークを外して交換はできません。
おそらくですが、もし交換するとなると、一体化した全スポークとハブをそっくり全部交換となるのではないでしょうか。
そうなると、「CADEXホワイトグローブサービス」を使って新品を50%割引で購入し直すというのが現実的かもしれません(製品登録が必要で5年以内に可能なプログラムです)。
ここから先はとくに発表されていないので推測になるのですが、スポークはハブのフランジの中に入ってもそこで途切れることはなく、「へ」の字に曲がって、もう1本のスポークとしてフランジから出ていっていると思います。
つまり、外観上、2本に見えるスポークは、実はハブフランジの中でつながっている1本のスポークのはずです。
リムから出たスポークは、ハブに接するように曲がり、反対側のリムまで伸びていることになります。
この構造は剛性を高めることに効いていると思われます。
この構造を採用しているのは、超高級ホイールとして知られる「ライトウエイト(Lightweight)」です。
ライトウエイトはリムとスポークも一体化しているため、スポークテンションの調整ができません。
しかし、CADEXのこのホイールは、リムとスポークはニップルで接続されるので調整が可能です。
まぁ、いざ調整となったら、ニップルはリムの中でチューブレスレディなのでかなりの作業になりますが……。
重量はライトウエイトの最高級モデルのほうがわずかに軽量ですが、その価格は100万円オーバーです。
CADEXも十分高額ですが、高性能ホイールと思えば、まぁまぁ現実的な価格ではないでしょうか。
選ぶ価値はあると思います。
と、ここまで書きましたが、究極の性能を求めるのでなければ、ハブとスポークが一体化していない普通の構造のCADEXホイールのほうが万人向けだと思います。
なので、「まずCADEX」ということならば、従来タイプのCADEXホイールをオススメします。
このMax 40は、これまですでにCADEXなどの高性能ホイールを使っていて、さらにステップアップとして選ぶホイールだと思います。
CADEXホイールは当店でご注文可能です。
ご注文お待ちしています。
※このページで使用した写真はCADEXのHPおよびfacebookより。