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解説

2024年2月28日 (水)

【新製品情報】ハブ&スポーク一体ホイール CADEX Max 40 Disc Tubeless

CADEXからついにハブとスポークが一体化したホイールが登場しました。

この新製品は注目されているので、すでにいろいろなところで紹介されています。

ここでは、「ハブとスポークが一体化」の部分を中心に思うところを書いてみたいと思います。

CADEX Max 40 Disc Tubeless

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フロント 価格:220,000円(税込)

リア 価格:275,000円(税込)

ペア重量:1,249g(シマノフリーハブ仕様のカタログ値)

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くどいようですが、このホイールの特徴は、ハブとスポークが一体化しているところです。

ハブにスポークを引っ掛ける機構がないため、軽量化でき、剛性も高まります。

ただし、スポークを破損した場合、ハブからスポークを外して交換はできません。

おそらくですが、もし交換するとなると、一体化した全スポークとハブをそっくり全部交換となるのではないでしょうか。

そうなると、「CADEXホワイトグローブサービス」を使って新品を50%割引で購入し直すというのが現実的かもしれません(製品登録が必要で5年以内に可能なプログラムです)。

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ここから先はとくに発表されていないので推測になるのですが、スポークはハブのフランジの中に入ってもそこで途切れることはなく、「へ」の字に曲がって、もう1本のスポークとしてフランジから出ていっていると思います。

つまり、外観上、2本に見えるスポークは、実はハブフランジの中でつながっている1本のスポークのはずです。

リムから出たスポークは、ハブに接するように曲がり、反対側のリムまで伸びていることになります。

この構造は剛性を高めることに効いていると思われます。

この構造を採用しているのは、超高級ホイールとして知られる「ライトウエイト(Lightweight)」です。

ライトウエイトはリムとスポークも一体化しているため、スポークテンションの調整ができません。

しかし、CADEXのこのホイールは、リムとスポークはニップルで接続されるので調整が可能です。

まぁ、いざ調整となったら、ニップルはリムの中でチューブレスレディなのでかなりの作業になりますが……。

重量はライトウエイトの最高級モデルのほうがわずかに軽量ですが、その価格は100万円オーバーです。

CADEXも十分高額ですが、高性能ホイールと思えば、まぁまぁ現実的な価格ではないでしょうか。

選ぶ価値はあると思います。

と、ここまで書きましたが、究極の性能を求めるのでなければ、ハブとスポークが一体化していない普通の構造のCADEXホイールのほうが万人向けだと思います。

なので、「まずCADEX」ということならば、従来タイプのCADEXホイールをオススメします。

このMax 40は、これまですでにCADEXなどの高性能ホイールを使っていて、さらにステップアップとして選ぶホイールだと思います。

CADEXホイールは当店でご注文可能です。

ご注文お待ちしています。

※このページで使用した写真はCADEXのHPおよびfacebookより。

2023年8月19日 (土)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク その他もろもろ紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の10回目はその他もろもろ=フリー、チェーン、ヘッドセット、BBです。

 

フリー

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サンツアーの7段ボスフリーです。

歯数は13-22Tでした。

ロー22Tはめずらしい気がしますが、どうしてこれがついているかは記憶がありません。

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「SUNTOUR WINNER PRO」の刻印が見えます。

「ウイナープロ」という製品があったような気がします。

 

チェーン

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インデックスシフトの変速機に合わせシマノ製です。

「DURA-ACE」「UG」「NARROW」の刻印が見えます。

デュラエースグレードのようです。

UGは何の略だか記憶がないのでネットで見たところ「ユニグライド」とのことで、当時のシマノ規格です。

当時としては薄型チェーンだったため「ナロー」なんですね。

サンツアーのフリーとの組み合わせのため、本来の性能は発揮できていないと思われますが、とりあえずインデックス変速はできます。

 

ヘッドセット

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カンパニョーロのレコードです。

当時のレコード ヘッドセットは鉄製です。

「ロード部品なら」ということでの選択です。

 

BB

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カンパニョーロのレコードです。

クランクに合わせての選択です。

当時、スーパーレコードのチタンシャフトBBもあったはずですが、それは高価ででとても手が出なかったと思います。

これで前輪小径ファニーバイクの各部紹介は終了です。

おつきあいいただきありがとうございました。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月17日 (木)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク サドル&ピラー紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の9回目はサドルとシートピラーです。

 

サドル

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イタリアのサドルブランド「サンマルコ」の「ロールス」です。

1980年代後半に日本のロードレーサーたちに好まれていたので、当時装着したひとは多いと思います。

欧州プロレースでも使われていたように記憶しています。

前方横面の金属製菱形マークが特徴その1です。

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後方にも大きな金属製プレートがついているのが特徴その2です。

菱形マークと後方プレートにより高級感があります。

しかし、重量増にもなりますので、いまならこういうモノはつかないのではないでしょうか。

 

シートピラー

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カンパニョーロ スーパーレコードです。

実は前面に転写レタリングで「HOSONUMA」と入れていたのですが、ほとんどはげ落ちてしまいました。

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1本止めながら、角度を決める溝やギザがついておらず、摩擦力だけでどの角度でも固定できるのが特徴です。

固定ボルトの六角頭は13mmとちょっと特殊なサイズで、ほぼコレ用にレンチを用意した記憶があります。

ピラー径は26.8mmです。

フレームのチューブはおそらく日本製で、この径なのだと思います。

イタリアなど海外製のチューブは27.2mmが多かったはずです。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月16日 (水)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク チェーンホイール紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の8回目はチェーンホイールです。

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カンパニョーロのスーパーレコードです。

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アウター歯数は53T。

シマノ デュラエースのフロントディレイラー、シマノ製のチェーンとの組み合わせですが変速はしてくれます。

このころの変速性能と思えば普通だと思います。

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インナーは2段形状になっているのでレコードのギヤで42Tです。

当時の標準的な歯数です。

スーパーレコードのインナーは、内側部分がない軽量形状でした。

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左クランク。

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クランク長は172.5mmです。

「STRADA」はロード用ということです。

「②」はわかりません。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月15日 (火)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク ブレーキ紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の7回目はブレーキです。

 

ブレーキレバー

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サンツアー スプリントです。

右レバー外側から。

この自転車をつくった1980年代後半は、ブレーキレバーといえば、ブラケットの上からワイヤーが出るタイプが主流でした。

「ロード部品なら」のカンパニョーロもハンドルバーに沿わせる、いわゆる「内蔵タイプ」のブレーキレバーはまだ出していなかったと思います。

そんななか、サンツアーから「スプリント」という新たなグレードが出て、そのブレーキレバーが内蔵タイプでした。

そこでこのレバーを選んだのだと思います。

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左レバー内側から。

ワイヤーは自己責任でハンドルに穴を開けて内蔵しています。

 

ブレーキアーチ

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カンパニョーロ レコードです。

こちらは前ブレーキ。

ここは「ロード部品ならカンパニョーロでしょ」ということでの選択だったと思います。

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後ブレーキ。

レバーとアーチでメーカーが違い、互換性の有無についてはわかりませんが、作動の問題はとくにないと思います。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月14日 (月)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク ステム&ハンドル紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の6回目はステム&ハンドルとバーテープです。

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ステムはシマノの名作とも迷作とも言われる「DURA-ACE AX(デュラエース AX)」です。

いち早くエアロに注目して開発された意欲作の製品群でしたが、正直、評価は芳しくなく、あまり売れなかったと聞いています。

しかし、このファニーバイクが当時としてはエアロな自転車だったことから、自分で積極的に選んだのだと思います。

ステム長は80mmでした。

ハンドルを握る位置が低くなるため、安全を見た短めの長さにしていたようです。

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ステム後方から。

この時代ですので、アヘッドはまだ登場しておらず、いわゆる「クイルステム」と呼ばれるタイプです。

六角穴が開いた丸い部分はキャップで外れます。

このキャップを外し、アーレンキーを横に突っ込むとハンドルの固定ができ、下に突っ込むとステムをコラムに固定できるという構造になっています。

ハンドルクランプ部分にはボルトが露出しておらず、スッキリした見た目です。

そこがエアロなんだと思います。

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ハンドルはブルホーンタイプに見えますが……。

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実はこのころはまだブルホーンバーの製品はなかった、もしくはほとんどなかったはずです。

そこでドロップハンドルの下ハンドル部分を切って、逆さまにつけて使いました。

ハンドルはチネリの66番「CAMPIONE DEL MONDO(カンピオーネ デル モンド=世界チャンピオン)」です。

このハンドルはドロップが深いことで知られていて、普通にドロップハンドルで使うには、素人にはハードルが高いカタチでしたが、ひっくり返したら、そのぶん上にせり上がって来てブレーキレバーが取り付けやすいなどと思って選んだのだと思います。

ハンドル幅は40cm(芯-芯)です。

写真左側のフェルール部分がくすんでいるのは、ステムのクランプ部分にハンドルを通すとき、キズをつけてしまって、あとからキズ隠しのために磨いたんだと記憶しています。

ワイヤー内蔵用の穴も自分で開けているので、左右でズレています。

いずれも当時の学生がやったことですのでご容赦を。

※ハンドルバーのカットおよび穴開け加工は自己責任にて行っています。

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上下をひっくり返して真横から見るとドロップが深いハンドルを逆さまにつけたことがわかるでしょうか。

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バーテープは「BENOTTO(ベノット)」です。

当時、南米のブランドと聞いていました。

いまネットで調べるとメキシコ製のようです。

このピカピカな感じがよかったんだと思います。

このバーテープに似た製品ではキャットアイの「シャイニィ」が有名です。

シャイニィもネットで調べたところ、もともとはべノットとのダブルネームでキャットアイからの商品として販売していたようでした。

そして名前は「シャイニー」だと思っていたのですが、パッケージに「シャイニィ」の表示がありました。

このテープは薄手なのですが、握ってみるとなんとなく厚みがあります。

よく見ると、この下にコットンテープを巻いていて、その上からベノットのテープを巻いていました。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月13日 (日)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク 24インチ小径前輪紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の5回目は24インチ小径前輪です。

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まだ完組ホイールがなかった時代ですので、いわゆる「手組み」です。

この自転車を買った自転車屋さんで組んでもらいました。

このころはまだラジアル組みも一般的ではなかったのでクロス組みです。

スポーク本数は28本。

当時はレース用でも32本が多かったと記憶しています。

小径なので少ない本数でもいけるということだったのでしょう。

もしかしたら、小径リムだったので、この穴数しかなかったのかもしれません。

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リムはアラヤの「エアロ 1(AERO 1)」。

当時のリムとしてはエアロ断面になっていますが、いまのレベルから比べるとリムハイトは低めです。

「SUPER HARD ANODIZED」は硬化処理のことだと思います。

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ハブはカンパニョーロ レコード。

ここは「ロード部品ならカンパニョーロでしょ」ということでの選択だったと思います。

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スポークは星製の15番プレーンのようです。

アタマの部分(と言ったらいいのでしょうか?)に星型のマークがついています。

スポークは組んでもらった自転車屋さんにお任せでした。

小径用の短いスポークには#15-#16バテッドはなかったのかもしれません。

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タイヤは「Clement CRITERUM 24"(クレメン クリテリウム 24インチ)」。

レーサー用のタイヤはチューブラの時代でしたので、これもチューブラです。

後輪に合わせ、前輪にも決戦タイヤを奮発しています。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月12日 (土)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク アラヤ アルミハニカムディスク紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の4回目はリアに装着されたディスクホイールとタイヤです。

アラヤ アルミハニカムディスク

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正確な商品名は忘れました。

「HOSONUMA」と貼ってあるのはフレーム同様、ベルナール・イノーに憧れてです。

80年代後半にファニーバイクとともにディスクホイールも流行しました。

アラヤからはディスク面にカーボンを使ったカーボンハニカムディスクも出ていましたが、そちらは高価だったので買えませんでした。

このアルミハニカムでもそれなりの値段はしていたはずで、学生で買うのはずいぶん酔狂なほうだったと思います。

単純に見栄えのために買いました。

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ハブはボスフリー用でサンツアー製の7段フリーが装着されています。

歯数は当時のレーサー用ギヤとしては標準的な13-21Tでした。

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ディスクホイール専用のハブは、ベアリングキャップを見ると「SUNTOUR SUPERBE(サンツアー シュパーブ)」とプリントされています。

当時、回転がいいことで定評があったサンツアー シュパーブのハブをベースにしたものが使われていました。

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クイックレリーズにも「SUNTOUR」のロゴが入っています。

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バルブ開口部カバーシールのフリー側。

すぐに粘着力がなくなり、メンディングテープで貼っていたので汚くなっています。

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バルブ開口部カバーシールの反フリー側。

左右で違うマークです。

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バルブ用開口部。

開口の端部は仕上げられているので、ここでもハニカムは見えません。

 

クレメン クリテリウム

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タイヤは当時の決戦用タイヤの定番「Clement CRITERUM(クレメン クリテリウム)」。

通称「クレメン クリテ」と呼ばれていました。

学生にとっては普段使いできない高価なタイヤでした。

とりあえず「いいタイヤつけとけ」って感じでつけたのだと思います。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月11日 (金)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク デュラエース 7400シリーズ紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の3回目は変速系のWレバー、リアディレイラー、フロントディレイラーです。

この製品も登場したときはスポーツ自転車の歴史を変えたのではないかと思いましたが、あとから見れば、歴史を変える製品の前段階だったと言えるのではないでしょうか(個人の見解です)。

シマノ デュラエース 7400シリーズ

Wレバー

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インデックス機構=いわゆる「カチカチ」がついた初のレバーです。

「SIS(シマノ・インデックス・システム)」と名づけられていました。

それまでのWレバーは、フリクション機構=摩擦でレバーの位置を止める仕組みでした。

レバーはどこでも止めることができ、どこで止めるかは乗り手のさじ加減。

リアをシフトダウンするときは、「ちょっと余計に引っ張って、少し戻す」なんてワザがスムーズに変速するコツでした。

しかし、このレバーは違いました。

カチカチがついているので、次のカチまでレバーを動かせば、確実に1段変速することができました。

変速が格段にラクになったと思いました。

それまで個人的には「ロード部品ならカンパニョーロでしょ」と思っていましたが、このラクさに惹かれてこのデュラエース 7400シリーズを導入しました。

このファニーバイク自体が当時は「新しいモノ」だったので、部品にも新しいモノを使いたかったというのもあったかもしれません。

そして、このインデックス機構付きWレバーののち、シマノはデュアルコントロールレバー(STI=シマノ・トータル・インテグレーション)を世に送り出しました。

このデュアルコントロールレバーこそ、スポーツ自転車の歴史を変えたと言える製品だと思います。

つまり、インデックス機構付きWレバーは、デュアルコントロールレバー登場以前の大事な前段階だったと言えるのではないでしょうか。

 

リアディレイラー

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インデックス機構に対応したリアディレイラー(RD)だったので、自動的にコレを選んだのだと思います。

ダブルテンションの横型メカは変速がスムーズだと感じました。

これ以外のRDでインデックス機構が作動したかはわかりません。

フリーはボスフリーでサンツアーの7段=いわゆる「ウルトラセブン」です。

サンツアー(前田工業)は当時シマノのライバルと言われた自転車部品メーカーでしたが、このインデックス機構登場以降シェアを下げ、最終的に会社はなくなったと聞いています(流れをくむ「SRサンツアー」というサスペンションブランドが残っていますが)。

このファニーバイクフレームのリアエンド幅は126mmで、もともとは6段用でした。

その126mmエンド幅に入る7段フリーをサンツアーが出しました。

6段の幅に7段が入るということでウルトラセブンと呼ばれていました。

本来ならば、シマノのフリーハブにカセットスプロケットを組み合わせるのがシマノ推奨だったと思いますが、アラヤ製ディスクホイールを装着したため、この組み合わせになっています。

チェーンはシマノ製です。

インデックス機構はとりあえず機能しています。

アラヤ製ディスクホイール、サンツアーのボスフリー、シマノ製チェーンは後日紹介します。

 

フロントディレイラー

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フロントディレイラー(FD)側にはインデックス機構は備わりません。

なので、いまのデュアルコントロールレバーにあるトリム機構もついていません。

フロント変速に関しては、まだ乗り手のさじ加減に任されていました。

そのため、このFDでなくてもよかったのですが、Wレバー、RD、FDの3点セットを揃えるということを考えて、このデュラエースを選んだのだと思います。

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フロントディレイラーの「DURA-ACE」ロゴは控えめに本体上面の小さな面に表示されています。

当時、ヨーロッパのプロレースではカンパニョーロが主流。

日本国内でもまだサンツアーがそれなりのシェアを持っていた時代でしたので、シマノさんも控えめだったのかもしれません。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

2023年8月10日 (木)

【コレクション】前輪小径ファニーバイク LOOK PP65ペダル紹介

現在展示中の前輪小径ファニーバイク。

各部紹介の2回目はペダルです。

このペダルは、スポーツ自転車の歴史を変えた製品と言っても過言ではないと思います。

LOOK PP65

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現在われわれが使っているビンディングペダルの最初の製品です。

もともとスキーのビンディングをつくるメーカーだったフランスのLOOKが1984年に開発しました。

ベテランスキーヤーの方は、LOOKのスキー用ビンディングをご記憶かもしれません。

いまのLOOK社は自転車専業です。

1985年にベルナール・イノーがこのペダルを使って自身5度目のツール・ド・フランス総合優勝を成し遂げて、このペダルが一気に注目されました。

それまでのペダルには、トークリップとストラップがついていて、レーサーシューズのソールにはシュープレートがつけられていました。

競輪選手が使っているアレです。

シュープレートには溝が切ってあり、ペダルの枠(ワク)にガッチリはまるようになっていて、その上からストラップで固定すると、足を引っ張ってもひねってもペダルから外すことはほぼムリでした。

足をつく前には手を伸ばしてストラップを緩めないとペダルから足は離れませんでした。

なので、急停止しなければいけないとき、ストラップを緩める余裕がなく立ちゴケするなんてことは「ロードレーサーあるある」でした。

発進のときは、トークリップに足を入れ、シュープレートをペダルにはめて、ストラップに手を伸ばして締める。

停止のときは、ストラップに手を伸ばして緩める。

いまから考えたらメチャクチャ面倒です。

でも毎回それをやってました。

とっさに足が外れないので危険でもあります。

ベテランライダーのなかには、信号待ちのときなどに、いまでも電柱やガードレールにつかまって足をつかないひとがいるのは、この時代のクセが身についているからだと思います。

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クリート固定のバネ強さを調整できるなど、いまのビンディングペダルの機構はこの最初の製品からほぼ完成されていました。

ペダル後方に厚みがあったため、ペダルクリアランスが少なく、コーナリング時に足を回してしまうと、ペダルを地面によくこすりました。

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クリートは、いまのKEOクリートの前のDELTAクリートです。

軸の回転などは問題なさそうですので、いまでもDELTAクリートをシューズにつければ使えそうです。

ペダル本体はアルミ製ですが、構造が旧式なためか(?)重量があるので、ペダリングすると重さを感じそうですが。

DELTAクリートは当店でまだ販売しています。

DELTAクリート装着用の3つ穴は、いまのロード用シューズの3つ穴と同じです。

PP65登場以降、いくつかのクリート装着規格が生まれましたが、結果的に最初の3つ穴にほぼ落ち着きました。

シンプルで確実にクリートを固定できる3つ穴を最初に考えついたLOOKは先見の明があったのでしょうね。

このペダルが初のビンディングペダルでしたので、当初はビンディングペダル用のシューズは出回っておらず、シュープレート用のレーサーシューズにドリルで穴を開け、フレアナットを埋め込んで使っていました。

シューズにつけるナットもペダルに付属していたのだと思います。

個人的には1986年ごろに日本に入ってきたばかりのこのPP65を購入し使いはじめました。

のちにもう1セット購入し、2ペア体制で運用していました。

いまはこの1セットしか残っておらず、最初に買ったものか、あとから買ったものかはわかりません。

このペダルが出た当初は、「ビンディングペダル」という呼び方のほかに、「クリップレスペダル」「オートマチックペダル」「セーフティペダル」などとも呼ばれていました。

トークリップがついていないから「クリップレスペダル」、手を伸ばしてストラップを締めたり緩めたりしなくてもいいので「オートマチックペダル」、とっさのときにも足をひねれば外れて安全だから「セーフティペダル」。

そんな感じです。

ビンディングペダルが普及してからスポーツ自転車に乗りはじめたひとたちにとっては、「ビンディングペダル=足がはまって怖い」というイメージがあるのではないでしょうか。

しかし、トークリップ、ストラップ、シュープレートを使っていた世代にとっては、「ビンディングペダル=足をひねれば外れるから安全」という画期的な製品だったのです。

※記憶をもとに書いていますので、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。ご了承ください。

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